「おいしい給食をお願いします」
給食に関わる仕事をしていると、よく聞く言葉です。
でも、ふと考えました。
そもそも「おいしい」って、何だろう。
高級な食材を使うこと?
手の込んだ料理を作ること?
味付けを工夫すること?
もちろん、それも「おいしい」の一部です。
でも、給食の「おいしい」は、それだけではない気がします。
例えば、
・昔から食べ慣れている味。
・見た目がきれいで、「今日は何かな?」と楽しみになること。
・固いものが食べにくい人でも、安心して口にできること。
・そして何より、誰かと一緒に食べること。
同じ料理でも、ひとりで黙々と食べるのと、
「今日のごはん、おいしいね」と誰かと話しながら食べるのでは、
きっと感じ方も違います。
私も独身時代は何も気にせず、
仕事終わりに家で夕食を食べていましたが、
結婚して、子供ができて、
やっぱり家族と一緒に食べるご飯は美味しいし、
たまに家族と時間が合わず一人で食べなきゃいけない時は、
ちょっぴり寂しい気持ちになります。。。
食事は、栄養を摂るためだけのものではありません。
一日の楽しみだったり、
生活のリズムだったり、
会話のきっかけだったり。
特に高齢者施設や保育園では、食事そのものが生活の大切な一部になっています。
だから私は、
「おいしい給食=料理がおいしいこと」だけではない
と考えています。
食べる人が「また食べたい」と思えること。
食事の時間が少し楽しみになること。
そして、その人らしい毎日の中に、食事がちゃんと存在していること。
そんなところまで含めて、「おいしい給食」なのかもしれません。
給食に正解は一つではありません。
だからこそ、食べる人のことを考えながら、
今日も一食一食を大切にしていきたいと思います。
「おいしい」には、味だけではないものがある。
私たちは、そんな給食を目指しています。
