はじめに
最近またコロナが少しずつ流行り出していますね。私の関わる施設でもクラスターのようなじょうたいになっているところもあります。依然として高齢者施設では重症化リスクが高いですし、注意が必要です。
特に「食事提供」は入居者の生活の質を大きく左右するため、感染者が出た場合でも安全に配慮しながら対応することが求められます。
今回は、施設内で罹患者が出た場合に給食部門が気をつけたいポイントをまとめました。
1. 配膳・下膳時の感染対策
•感染者の居室での「個別配膳」を徹底し、食堂での集団食事は控える。
•職員は必ずマスク・手袋・エプロンを着用。下膳後は手指消毒を徹底。
•食器は他の利用者と分けて洗浄し、洗浄機の高温殺菌を確実に行う。
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2. 調理場での二次感染防止
•厨房スタッフは直接感染者と接触しないように役割を分担する。
•発熱や体調不良のスタッフは調理業務に入らないルールを徹底。
•食材の共有器具(トングやまな板など)はこまめに洗浄・消毒。
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3. 栄養面での配慮
•コロナ罹患者は食欲低下や喉の痛みが出やすい。
•消化の良い柔らかいメニュー(おかゆ・煮物・スープ類)を中心にする。
•水分とタンパク質をしっかり確保できるよう、ゼリー飲料や豆腐なども活用。
•個々の症状に応じて「嚥下食・ソフト食」への切り替えも検討。
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4. 職員の負担を減らす工夫
•感染対応時は人手が限られるため、”チルド食”の活用で調理の省力化を図る。
•栄養バランスの整ったチルド商品なら、加熱や盛り付けのみで安全に提供可能。
•こうした備えが「食事の質を落とさない」大きな支えになる。
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まとめ
コロナ罹患者が出た場合でも、給食は入居者の健康を支える大切な役割を果たします。
「衛生管理の徹底」と「栄養面での柔軟な対応」を両立させることが重要です。
日常的にチルド食を導入することで、コロナやインフルの罹患者が出た場合でも、安心して食事提供を行うことができます。
ぜひお気軽にご相談ください。