前回は、

WBCの放送形態の変化を例に、業界の構造が少しずつ変わっていくというお話をしました。

では、施設給食の世界ではこれからどのような変化が起きていくのでしょうか。

 

最近の流れを見ていると、給食の形は大きく3つのスタイルに分かれていくように感じています。

 

まず1つ目は、これまで通りの【厨房調理型】です。

施設内の厨房で食事を作り、できたてを提供するスタイルです。

特に大型施設や病院など個別対応がマストな施設では、今後もこの形が続いていくでしょう。

食事のこだわりを大切にする施設にとっては、やはり魅力のある方法です。

 

2つ目は、【チルド食などを取り入れたハイブリッド型】です。

例えば副菜はチルド食を活用し、主菜や汁物は厨房で作るといった形です。

手作りの要素を残しながらも、厨房の負担を軽くできるため、

最近はこの形を選ぶ施設が増えてきています。

他にも朝食だけチルド食にしたり、土日のみチルド食に変えたりなど、

従業員の負担軽減を目的としたスポット的な活用方法などもあります。

 

そして3つ目が、【チルド食を中心にしたシンプルな運営型】です。

温めや盛り付けを中心にすることで、少ない人数でも食事提供を安定させることができます。

特に小規模の施設では、人材確保の問題や委託会社にお願いすると予算が掛かりすぎるなどの観点から

この形に関心を持つケースが増えているように感じます。

 

もちろん、どの形が正解というわけではありません。

施設の規模や方針、スタッフ体制によって最適な方法は変わってきます。

ただ一つ言えるのは、施設給食の世界でも「一つの形だけ」ではなく、さまざまな選択肢が広がってきているということです。

これからの施設運営では、自分たちの施設にとって無理のない形を選ぶことが、

より大切になっていくのかもしれません。

 

次回は、なぜ小規模施設ほどチルド食という選択肢が現実的になっているのかについて、もう少し現場目線で考えてみたいと思います。